駆け出しのころ、ある一軒家にお住まいの方が、隣に大きなビルが建つということで、日照権を争いたいとご相談にこられたことがありました。私はその事件を受けて、一審はとても順調に勝つことができ、その裁判によってビルの工事はストップしました。ところが、二審で逆転敗訴となり、そのビルの施工主に逆に訴えられて、多額の賠償金を払わされるという返り討ちにあったのです。
これは痛恨の極みでした。自分の見通しの甘さを痛感しました。そのときに思ったんです。裁判は攻撃的に相手を責めるだけではいけない。ちゃんと落とし所を見据えて、進めなきゃいけないんだと。とはいえ、逆にもっと強く責めるべきだったか後悔することもあります。
私は、天理教の“ようぼく”(信者)です。天理教の教えの基本は、体を神様からお借りして生かされていることに対する「感謝の気持ち」です。人間同士がお互いに感謝し合って、助けあう世界(ひのきしんが徹底された社会)を理想としています。弁護士という仕事を通して、そのような世の中をつくる一助になりたい。それが私の願いです。だからこそ、攻撃的に闘うだけでなく、分かり合える道を探したいと考えています。
お一人で悩んで、どうしようもなくなったら、いつでも誰でもお気軽にご相談にきてください。一緒に、最善の解決策を考えていきましょう。
弁護士
藤井 茂久Shigehisa Fujii
経歴
- 1958年天理市生まれ
- 1971年3月天理市立丹波市小学校卒業
- 1974年3月天理市立北中学校卒業
- 1977年3月奈良県立奈良高等卒業
- 1983年3月静岡大学人文学部法学科卒業
- 1989年4月弁護士登録、奈良弁護士会に入会
奈良弁護士会での役職歴
- 会長(平成21年度)
- 副会長(平成13、18、19年度)
- 常議員(平成14、20、22、23年度)
- 交通事故委員会委員長(平成7~12年度)
- 民事介入暴力及び非弁護士活動取締委員会委員長(平成14、16年度)
- 司法修習委員会委員長(平成27年度〜現在)
日本弁護士連合会での役職歴
- 代議員(平成13、18、19年度)
近畿弁護士連合会での役職歴
- 理事(平成13、18、19、21、22年度)
その他での役職歴
- 京都簡易裁判所民事調停官(平成16年10月~平成20年9月)
- 奈良地方裁判所葛城支部・葛城簡易裁判所民事調停委員(平成12年4月~)
- 奈良家庭裁判所葛城支部家事調停委員(平成12年4月~)
- 天理市選挙管理委員(平成3年5月~平成19年5月)